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【0(ゼロ)とO(オー)の分かりづらさ】実体験から見誤りと原因を考察

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ゼロなの?オーなの?

 

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数字とアルファベットが混ざるような文字の羅列では、形が似ており、見間違えてしまうような文字がありますよね。

 

例えば以下のようなもの。

 

0 (数字のゼロ)

O (アルファベットのオー)

 

8 (数字のハチ)

B (アルファベットのビー)

 

1(数字のイチ)

I (アルファベットのアイ)

l  (アルファベット小文字のエル)

 

この見間違えで、困ってしまうことがありました。

実体験を交えて紹介します。

 

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数字とアルファベットが混在するケース

身の回りや会社業務の中でも、数字とアルファベットが混ざった文字の羅列はよく目にします。

 

例えば以下のようなもの。

 

ID/パスワード

様々なシステムにログインする際に必要となるIDとパスワードですが、セキュリティの面から推測されにくいものとするために、必ず混在させなければならないことがありますよね。

 

更には、大文字と小文字や、記号を混在させなければならないケースもあり、設定に苦労するものですね。

 

商品名

企業の商品の名称や、商品のシリーズ名にも、この混在がかなり使われています。

 

前シリーズからのマイナーチェンジであれば、末尾の数字を新しくするということで、対応しやすくなっていますね。

 

商品の品番や型番

企業が商品を管理するために使う、品番や型番、製造番号も混在している場合が多いです。

これも、おそらく企業側の管理の面からこのように設定されています。

 

 

仕事での実体験

私が勤めている住宅系の会社では、お客様毎に物件を番号で管理しています。

この番号は、「アルファベット(数桁)+数字(数桁)」で成り立っています。

ある日、私の所属するシステム部門に社内の営業所から問い合わせがありました。

 

「番号〇〇〇〇の物件が、システムで検索しても見つからないのですが・・・」

 

物件の番号を聞いて、システムの内部から探りましたが、確かに見当たりません。

 

ふと、電話口でメモした番号をよく見ると、O(オー)と0(ゼロ)が隣り合った並びの番号になっています。

 

もしや、ここを見誤っている?と思い、0(ゼロ)をO(オー)に変えて検索したところ、それらしきものがヒット!!

 

問い合わせしてきた方に、〇様邸の物件ですか?と尋ねると、それです、と!

 

番号の○桁目ですが、ゼロではなくオーをでしたよ(笑)と伝えると、

私も、問い合わせしてきた方も一気に朗らかムードに(*'▽')

 

日頃はお堅い内容も多いですが、たまにこういった問い合わせがあると和みます。

 

もちろん、社内の問い合わせで、お客様に迷惑をかけていない場合のみですが!

 

 

実体験のトラブル原因

上記の原因を考察してみました。

考えられる原因は以下の3つ。

 

紙をスキャンして保管している

私の勤める会社を取り巻く業界では、まだまだペーパーレスが進んでおらず、紙でやり取りをしている部分もあります。

 

スキャンや印刷の精度、紙の状態により、文字が不鮮明になり見誤ることもあります。

 

システム側で、0(ゼロ)とO(オー)が混在する番号を使っている

会社のシステムは、現状、システムで番号が採番される際に、0とOが混在しています。

 

視認性の面から考えて、この混在は避けるべきだったと考えられます。

 

採番する際の順番は、1桁目から始まり、各々の桁数でA→B→C→...→Z→0→1→2→...→9となりますが、アルファベットのOを飛ばして採番する、ということもできます。

 

担当者の注意不足

担当者の注意不足も挙げられますが、これをシステム部門から担当者に求めるのはナンセンスですね。

 

上記原因をつぶして、パッと見で分かるようにしたいものです。

 

 皆さんの周りにもこのような見間違いが発生しそうな状況が存在していないでしょうか?

 

単純そうに見えるこのような誤りですが、ヒューマンエラーの原因ともなり得ますので、できるだけ防ぎたいものです。