複雑なものにはかかわりたくない?
「業務の合間に、頭の体操がてら、この問題を解いてみてください」
会社の朝礼でこのようなことが言われ、問題が提示されたことがあります。
小学生でも解けるような問題とのことでしたので、少し考えてみましたが、パッと見難しそう!
それなりに真剣に取り組み、ヒントをもらった上で、数日かけてようやくわかりました。
このような問題が出されたとき、パッと見て難しい、面倒くさいと思い、すぐに諦めてしまうことはないでしょうか。
この「問題」を「もの」に置き換えた場合、ややこしそうに見えるものは、ユーザーに使われることすらないかもしれません。
そこで、今回は日常生活に潜んでおり、避けられているかもしれない複雑なものについて考えてみました。
日常に潜む複雑なものの例
学校のテストの問題
上記した通り、「難しい問題」は、解くのを避けてしまうことがあるのではないでしょうか。
制限時間内に解かなければならない場合、簡単な問題をたくさん解いて点数を稼ぐこともあるでしょう。
でも、難しい問題が解けた時はうれしいですよね!
機械の取扱説明書
機械を購入すると、様々なボリュームの取扱説明書が付いていると思います。
膨大なページがあり、全てに目を通す方はほとんどいないのではないでしょうか。
あわせて、簡単なマニュアルが付いている場合も多いですね。
TVのリモコンのボタン
昨今のTV用品は色々な機能が付随するようになりました。
TVのリモコンにも多様な機能があり、その分ボタンが増えました。
しかし、人によっては全く使用しないボタンもあるのではないでしょうか。
「良く分からないボタン」が付いているリモコンを操作している方は多いと思います。
飲食店のメニュー
レストランや居酒屋では、新しい物にはあまり挑戦せず、気に入ってた同じものを毎回注文する方も多いのではないでしょうか。
普段食さないものは、なかなか注文がしづらいですよね。
まとめ
このように日常生活の中で、慣れたものには関わりたいが、よくわからないものは敬遠したくなる、ということが多々あるかと思います。
マーケティングの分野では、新しい商品が世の中に浸透する際にも、全く新しい商品は、初めはよくわからないものであるため、世の中に受け入れられるまでに時間がかかると考えられます。
対して、既存の商品の改善であれば、ユーザーは慣れているため、受け入れやすいと考えられます。
会社などの組織へ新しいことを導入する際も同様で、新たな試みは、受け入れられるまでに時間がかかります。
商品の受け入れに関しては、個人の好みの問題もあると思います。
しかし、後述したような組織への新規事項の導入に対しては、社員一人一人が、寛容な心とチャレンジ精神を持つことが改革への第一歩だと感じます。
私自身も避けがちな「複雑さ」ですが、たまには向き合ってみるのも良いかもしれません。