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【試作品の作成手間を削減】アイデアを視覚化するUX向上手法 オズの魔法使い

試作品を作る際に役立つ?オズの魔法使いという手法とは?

 

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人間工学に関する勉強を進める中で、頻出する単語の中に「オズの魔法使い」というものがありました。

 

理論の世界は、色々なネーミングの方法があり、興味をそそられることが多々あります。

 

以前記事にさせていただいた、カクテルパーティー効果等もその1つですね。

ergonomics.hatenablog.com

 

 

 

オズの魔法使い(昔話)とは

オズの魔王使い…なんとなく聞いたことがある昔話ではないでしょうか?

 

私も、あらすじは詳しく覚えておらず、以下のサイトで確認させていただきました。

arasuji-m.com

 

簡単にまとめると、

主人公ドロシーは竜巻に巻き込まれて、オズ王国に飛ばされる

元の国に帰るには、偉大な魔法使いオズに会うと良いと言われる

オズに会い、魔女を倒せば願いを叶えると言われて魔女を倒すが、オズが魔法使いでないことが判明

別の魔女が現れて、元の国に帰ることができた

 

オズが主人公に見せていたのは、魔法使いを装った「仮の姿」であるところが、本記事のテーマに関連してきます。

 

イデアを視覚化することの重要性

イデアを思いついた時には、それを視覚化してより分かりやすくするために、試作品(プロトタイプ)をつくることがあるでしょう。

 

普段私たちの身の回りにある製品の中にも、いくつもの試作品で評価を経て、世の中に登場したものがあると思います。

 

システムに関しても同様で、正しく動くことを何度もテストしたうえで、製品として世の中に出ているものが多いと思われます。 

 

しかし、企業が商品を開発する際に、「納期」を考えなければなりません。

 

限られた期間で試作品を作る際に、今回紹介する「オズの魔法使い」の手法が役立ちます。

 

オズの魔法使いの(アイデアを視覚化する)手法とは

上述したように、納期を意識した商品開発のため、近年話題にあがる「3Dプリンタ」は、簡単に試作品を作成できるツールだと思います。

 

ただ、システムの開発の際には、画面をつくり、遷移させるのにも一苦労しますよね。

 

このはてなブログも、色々なボタンや画面があり、製作者はたくさんテスト運用をしてきたものだと思います。

 

例えば、記事の編集画面からは、プレビュー画面に遷移できます。

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記事編集画面

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プレビュー画面

ボタンを押下した際の画面遷移のためにも、何らかの処理が行われていると思います。

 

このような処理のテストをする際に、実際のユーザーを想定して使いますが、画面遷移の処理は作られていなくても、ユーザーに画面遷移しているように見せることができます。

 

ユーザーには、見た目だけ完成している画面を操作してもらい、その裏で、開発者がユーザー操作に伴い、手動で画面を切り替えます。

 

ユーザーから見ると、画面遷移の処理が正しく入っているように見えます。

 

つまり、ユーザーは、オズの魔法使いの話の主人公ドロシーのように、オズ(システム開発者)が見せている「仮の姿」を見ていることになります。

 

ハリボテではありますが、試作品の作成工数を削減でき、ユーザー視点のテストができます。

 

QCDを意識した企業の商品開発には、取り入れる余地があるのではないかと感じました。

【ユーザーが避ける複雑さ】日常に潜む避けがちな複雑さを紹介

複雑なものにはかかわりたくない?

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「業務の合間に、頭の体操がてら、この問題を解いてみてください」

会社の朝礼でこのようなことが言われ、問題が提示されたことがあります。

小学生でも解けるような問題とのことでしたので、少し考えてみましたが、パッと見難しそう!

それなりに真剣に取り組み、ヒントをもらった上で、数日かけてようやくわかりました。

このような問題が出されたとき、パッと見て難しい、面倒くさいと思い、すぐに諦めてしまうことはないでしょうか。

この「問題」を「もの」に置き換えた場合、ややこしそうに見えるものは、ユーザーに使われることすらないかもしれません。

そこで、今回は日常生活に潜んでおり、避けられているかもしれない複雑なものについて考えてみました。



日常に潜む複雑なものの例

学校のテストの問題

上記した通り、「難しい問題」は、解くのを避けてしまうことがあるのではないでしょうか。

制限時間内に解かなければならない場合、簡単な問題をたくさん解いて点数を稼ぐこともあるでしょう。

でも、難しい問題が解けた時はうれしいですよね!

機械の取扱説明書

機械を購入すると、様々なボリュームの取扱説明書が付いていると思います。

膨大なページがあり、全てに目を通す方はほとんどいないのではないでしょうか。

あわせて、簡単なマニュアルが付いている場合も多いですね。

TVのリモコンのボタン

昨今のTV用品は色々な機能が付随するようになりました。

TVのリモコンにも多様な機能があり、その分ボタンが増えました。

しかし、人によっては全く使用しないボタンもあるのではないでしょうか。

「良く分からないボタン」が付いているリモコンを操作している方は多いと思います。

飲食店のメニュー

レストランや居酒屋では、新しい物にはあまり挑戦せず、気に入ってた同じものを毎回注文する方も多いのではないでしょうか。

普段食さないものは、なかなか注文がしづらいですよね。


洋服店で購入する服

上記の食と同じで、服装も、普段着ないタイプの服は、積極的に買おうとも思わないのではないでしょうか。

何かきっかけがない限りは、新しい挑戦をする方は少ないのかな、という印象です。

まとめ

このように日常生活の中で、慣れたものには関わりたいが、よくわからないものは敬遠したくなる、ということが多々あるかと思います。

マーケティングの分野では、新しい商品が世の中に浸透する際にも、全く新しい商品は、初めはよくわからないものであるため、世の中に受け入れられるまでに時間がかかると考えられます。

対して、既存の商品の改善であれば、ユーザーは慣れているため、受け入れやすいと考えられます。

会社などの組織へ新しいことを導入する際も同様で、新たな試みは、受け入れられるまでに時間がかかります。

商品の受け入れに関しては、個人の好みの問題もあると思います。

しかし、後述したような組織への新規事項の導入に対しては、社員一人一人が、寛容な心とチャレンジ精神を持つことが改革への第一歩だと感じます。

私自身も避けがちな「複雑さ」ですが、たまには向き合ってみるのも良いかもしれません。

【小学校の自由研究】工学分野を志すきっかけに?

自由研究が工学分野を志すきっかけに?

今週のお題「自由研究」

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はてなブログ今週のお題の「自由研究」ですが、私も小学生の頃に熱心に取り組んだ過去がありますので、執筆してみようと思います。

 

私が小学生時代の誇れることとして、自由研究(県の科学展)で賞を取ったことがあります。

 

6年間、毎年取り組んできましたが、そのうち以下の3回は、県の科学展で賞を取ることができました。

 

1年生:アサガオの観察記録 → 銀賞

3年生:モロヘイヤの成長記録 → 県の優秀賞

6年生:パンに生えるカビの研究 → 県の優秀賞

 

特に、3年生と6年生で県の優秀作品(多数選ばれます)に選ばれた際には、賞状のほかに、「盾」をいただきまして、工学に関するモチベーションが更に上がりました。

 

後に、理系の高専、大学院に進学し、企業の技術職に従事することになりますが、 改めて振り返ると、この自由研究が、工学を志すきっかけになったのではないか感じます。

 

自由研究は、祖母の力添えや教育が大きく、手伝ってもらいつつも自力で仕上げていました。

 

その祖母は4年前に亡くなりましたが、立派な祖母だと感じ、感謝しています。

 

今回は、当時を振り返りながら執筆したいと思います。

 

 

 

小学生時代の自由研究振り返り

1年生:自分だけ違う種類のアサガオの葉っぱが?

自由研究や植物育成に関する教育の王道として、アサガオを育てることは有名かと思います。

 

私の出身小学校でも、1年生の教育の1つとして取り入れられており、1人1つのプランターで育てました。

 

アサガオは花が咲いた後に種が取れますので、昨年取れた種を2年生から受け取り、1年生が植えていました。

 

改めて考えると、このように受け継がれる生命の尊さも感じますね。

 

種を植えてから芽が出ると、アサガオの成長を見るのが楽しくなったのを覚えています。

 

しかし、双葉が出た後に、本葉が出た時に異変に気付きます。

 

周りと比べて、自分のアサガオの本葉だけ、形が違う!?

 

成長するにつれてその違いは顕著になっていきました。

 

小学生の時分、なぜかこのことを誰にも言えませんでしたが、周りと違うことに不安を覚えていたのだと思います。

 

このアサガオの成長記録をつけてまとめたところ、県の科学展で銀賞をいただくことができました。

 

おそらく、人生で初めての賞状でしたので、ここから火が付くことになります(笑)

 

改めて葉っぱの形が異なることを調べたところ、下記サイトが参考になりそうです。

jspp.org

 

3年生:自宅で栽培しているモロヘイヤを観察してみよう!

3年生の時には、自宅の畑で栽培している、モロヘイヤの観察を楽しみながら自由研究を行っていた記憶があります。

 

カナブンやバッタ等ともふれあい(?)ながら、毎日観察記録をつけていました。

 

また、私の祖母は、地域の婦人会や学校行事でモロヘイヤ料理を広めていました。

 

そのためか、このころから、学校給食でモロヘイヤの料理が出ると、「あく ちゃんのところのモロヘイヤ?」と聞かれることが多かったです。

 

こちらは県の優秀賞に選ばれ、人生で初めて表彰の「盾」を受け取りました。

 

6年生:小学校最後、カビを観察して賞を取りに行くぞ!

有終の美を飾りたい?気持ちからか、5年生の時に、科学展の作品を会場に見に行きました。

 

小学生ながら、色々な実験や観察が行われているなあ、とあっけにとられていましたね。

 

そこからテーマを考え、カビの中でも、「パンに生えるカビ」に限定して観察を行いました。

 

この観察実験は、自宅のある1室で毎日温度や湿度を計測しながら行いました。

 

夏場の熱い室内…カビはすぐに生えてきました!

 

ここで面白かったのが、カビの生えるスピードです。

 

食パンよりも菓子パンが早く、菓子パンよりも総菜パンが早くカビが目立ち始めました。

 

数週間で実験を終えた際にも、パッと見、カビが生えているのか分からないようなパンもありました。

 

この自由研究は、過去5年間のどれよりも、「やり切った感」がありましたね。

 

以上が、小学生時代の私の自由研究生活になります。

 

これらの自由研究で得たものを振り返り

調査内容をまとめる力がつく

教員であった祖母に教わりながらではありますが、指定された用紙に、何を書くか、学ぶことができました。

 

高専に入学後は、レポートを書く機会が増えましたが、その際に活かせる力だと感じました。

 

調査を継続する力がつく

いずれの自由研究も、2~3週間にわたって継続しました。

 

小学生の頃は何かを続けるということがなかなか難しくはありますが、自分なりに興味を持つことで、夏休みの期間程であれば継続可能であることが分かりました。

 

実生活にはなかなか活かせていませんが(汗)、受験勉強等、学校の勉強には多少活かせたかなと思います。

 

視野が広がる

物事を知ることは、小学生当時も、大人になった今でも楽しいことだと感じます。

 

アサガオの観察後は、色々な植物を種から育てたりもしました。

 

ちなみに最近は、スーパーで買った「ポンカン」の種が発芽し、観葉として半年ほど育てています(笑)

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ポンカン

興味を持って物事に取り組み、視野を広げることは、今後の人生においても大事にしていきたいと思っています。