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【顧客を満足させる品質とは?】魅力的品質、当たり前品質、一元的品質(狩野モデル)の実例

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当たり前に欲しい機能?

あったらいいな?

なくてもいいな?

必要なし?

 

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ユーザーが物を使うということを考えるうえで、商品の品質を考慮することは重要です。

 

商品に備わっているこの機能は、ユーザーを満足させるものか? 

 

ユーザビリティに関わる品質を考える上で、「狩野モデル」が参考になりますので今回勉強しました。

 

 

 

狩野モデル

「客観的側面としての物理的な充足状況」と「主観的側面としての満足度」を直行軸に設定し、3種類の主要な品質である、魅力的品質、当たり前品質、一元的品質を定義したものです。

 

提唱者(狩野紀昭 教授)の名前をとってこのように呼ばれるようです。

 

イメージを簡単に表すと、下記のようになります。

 

 

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これら3つの品質について、私自身もユーザーの一人である「はてなブログ」の実例を挙げてみました。

 

魅力的品質

充足されれば満足を与えるが、不充足であっても仕方がないと受け取られる品質

・投稿日時を設定できる。

・執筆中に記事の文字数を確認できる。

・目次を設定できる。

・カテゴリ、タグを設定できる。

・様々なSNSと連携できる。

・ユーザー同士のコミュニティ(グループ)が存在している。

・アクセスの詳細な解析ができない。

・足跡機能がない

 

当たり前品質

充足されれば当たり前と受け取られるが、不充足であれば不満を与える品質

・下書きを保存できる。

・フォントの大きさ、色を変更できる。

ハイパーリンクや画像を挿入できる。

・PC以外(スマートフォンタブレット)からも編集ができる。

・軽微なカスタマイズができる。

独自ドメインを取らず、無料で始めることができる。

・記事にコメントができる。

 

一元的品質

充足されれば満足を与え、不充足であれば不満を与える品質

・記事編集画面が大きい。

・画像ファイルの保存容量が大きい。(はてなフォト)

・スターを付けても動作が重くならない。

・テンプレートのバリエーションが多い。

・ユーザー同士のコミュニケーションが活発である。

・料金が安い。(はてなPro)

・セキュリティ面で安心感がある。

 

まとめ

当たり前品質は、できるだけ多くのユーザーを対象に満足できる品質であることが望まれます。

 

ユニバーサルデザイン的な考え方でしょうか。

 

一方で、魅力的品質は、ユーザーや状況、環境によっても異なります。

 

上記した、はてなブログ魅力的品質は、私だからこその意見です。

 

他の方から見れば、あまり魅力に感じない項目もあることでしょう。

 

ですので、商品の対象ユーザーを考える場合、当たり前品質と魅力的品質を別に考慮することで、分かりやすくなるかもしれません。