浴室に求めるものとは?
日常生活の一部として、「お風呂に入ること」は当たり前のことになっていると思います。
しかし、毎日湯船に浸かる文化があるのは、日本のみだそうです。
諸外国では、シャワーで済ませるなどで、湯船に浸かるという文化がないようです。
このことは、私が「入浴検定」という資格の勉強をした際に使用した、以下の書籍に記載されています。
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それでは、なぜ日本人がお風呂に入る(湯船に浸かる)のか考えてみたいと思います。
人がお風呂に入りたい(湯船に浸かりたい)のはなぜ?
身体を綺麗にするというのであれば、シャワーのみでも良さそうです。
湯船に浸かることで、保温・保湿効果や血行の促進等、良いことはたくさんあります。
しかし、それ自体が、入浴する理由と言われると、若干違うのではないだろうかと思います。
入浴することは、生活するために必要なことというより、「娯楽」の要素が強いのではないかと考えます。
高齢者の方で、お風呂に入らずに身体を綺麗にする手段があったとしても、湯船に浸かりたいという方は多いのではないかと察します。
「浴室」にユーザーが求めることを考察
さて、そのようなお風呂を形作る「浴室」について、ユーザーが求めることを検討しました。
長く使えること
お家に入る設備は、一生ものだと思って購入すると思います。
数年、数十年先も、買ったときと同じように使えるということは重要なポイントになるでしょう。
また、物理的に劣化はしなかったとしても、住む人の状況や時代の流行は刻々と変わります。
そのような変化に応じて、リフォームをして手すりを付ける等の必要性も出てきます。
私たちと同じで、家も歳を取っていくという感じですね。
お手入れ性が良いこと
浴室は毎日使う場所です。
そのため、常に綺麗に保ち、見た目も良くして、リラックスしたいものです。
個人的に、お風呂の掃除は、家の掃除の中でもトップレベルに大変なことだと感じます。
水回りということもあり、汚れやすく、気を使って掃除をしなければならない箇所もあります。
そんなお掃除が簡単にできるとどれほど楽なことかと思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。
全自動で掃除をしてくれるものや、そもそも汚れないような部材や作りにする…等、色々な面から検討できますね。
暮らしを楽しむこと
上述したような、娯楽の側面を持つ入浴行為ですので、工夫次第で色々なことが考えられますね。
昨今では、壁柄やバスタブにも様々な色や柄が出てきました。
その家ならではの空間に仕上がると思います。
シャワーや、ミラー、棚、等も浴室を構成するアイテムですので、考慮できそうです。
ただし、家族・生活の状況や性格によっては、こういったことを求めていない場合もあると思います。
設備が使いやすいこと
毎日使うものですので、使いやすさは良いに越したことはないと思います。
動線を意識したつくりであったり、物の配置なども重要だと感じます。
高齢者や障がい者にとっては、バリアフリーの設備(手すりやいす)もあるとなお良いかもしれません。
まとめ
私自身、毎日浴室を使用しますが、求めていることを改めて文字に書き出してみると、結構あるなあという印象です。
ユーザーの一人として、自分が何を求めているのか、定期的に考えていきたいと思う今日この頃です。