オフィスや街中、あらゆるところに設置されている「ゴミ箱」
そのゴミ箱が一杯になっていた時にあなたはどうしますか?
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こんなことがありませんか?
私の職場にも多くのゴミ箱があります。
自動販売機の横にある空き缶とペットボトル用のゴミ箱は、容量の割に捨てる人が多く、あふれているのを見たことがあります。
さて、自分が捨てようとしてゴミ箱があふれていた場合、どのような行動をとりますか?
おそらく、考えられるのは以下3つのどれかでしょうか。
①他の場所のゴミ箱に捨てる
②ゴミ箱を空にする(たまったゴミを袋ごとを外に出し、新しい袋を用意する)
③ゴミ箱の横に並べて置く
後の人のことを考えて、最も良さそうなのは②だと思いますが、意外に③が多いです。
この③の行動ですが、後から来た人に、誤解させるサインになり得ます。
ゴミ箱があふれていて、その横にペットボトルや空き缶並べられていた場合、続けて並べる人が増えることが懸念されます。
例えば、極端な例で、100個程並べて置かれていた場合、なんとなく並べても良い物だと思えてきませんか?
既に並べてあるものが、「ここに並べてもOK」というサインを発している状態です。
もちろん床に並べて置くのは好ましくありません。
しかしながら、意図せずにそういった誤解を与えてしまいます。
同様の例
・駐車スペース外への駐車
駐車場が小さな観光スポットは、駐車場外や路肩に駐車している大量の車を見かけることもあります。
これにより、出車の邪魔になっているケースもあります。
スペース外の車は、ここに止めても良いのだ、というサインになっている可能性があります。
・行列の並び
お店の行列では、係員が整備している場合もあります。
しかし、そうでない場合は自由に行列ができ、通行の邪魔になるケースもあります。
これも、前の人が並ぶ場所が、ここに並ぶんだよ、というサインになっている可能性があります。
改善するには
例えば、「ゴミ箱が満杯の場合はこちらへ」、というように貼り紙があれば捨てる場所を誘導出来ます。
ゴミ袋の出し方の説明があれば、袋を新しく取り替える人も増えるでしょう。
一方で、上記の例のような好ましくないサインも意図せずに発されます。
結び
ものをデザインするとき、このようなサインは非常に重要です。
文字で示さなくても、ものを見ただけで、使い方を想像できるのは、良いデザインかもしれません。
一方で、謝った理解を与え、ユーザーをミスリードするデザインも存在します。
ものや状況が発するサインは、我々人間に影響を与えます。
ゴミ箱の例も、良いサインを与えられるように心掛けたいですね。